Curves

Incident; Projection by Kawamura Yusuke

5月 31, 2012 4:13am
5月 31, 2012 3:33am

身体に訊く

五月十日のこと、写真家の劉敏史さんと一緒に小池博史さんの稽古場を見学させていただいた。その後に三人でお酒を飲みながら、舞台をつくっていく過程を伺っていたのだが、本から音楽家への指示書、稽古に至るまで緻密かつ明確なヴィジョンには驚かされた———小池さんのパパ・タラフマラを30年率いて来た経験の厚みの上にはもう一つ、明確な意志があり、それはものごとの根源へと向かおうとする覚悟や姿勢である。それ故の明確さがあり構築がある———どういう状況、環境に身を置き軸を立てるかで手段は様々に変わるだろう。だが、身体性のようなものを軸として、そこに真っ直ぐ向かおうとする小池博史さんや劉敏史さんの強さは、私を含め周囲の力となり支えとなるものだと思っている———「根源」や「本質」へ向かうという様なことを言うと顔を顰める若者が少なからずいると感じている。そこにはどこか「正しい」ものなど存在しないという考えが見え隠れする。そこまではいいとしよう。だがその先の論理の組み立て方に問題があり、言葉の解釈はずれ、終いには自身の迷いへと転じてしまっている。「根源」や「本質」を正しさの中に見ていくのは浅はかである。この世界は正しさの中に存在はしていない。これらの言葉はただ我々の身体の中に込められているという風に言ってみてはどうだろう。それは受け継がれてきた道筋というものである。そうしていると、その言葉の存在している意味が見えては来ないだろうか———同じ様に避けられる表現に「素朴」がある。確かに、表面的なものに使われることも多い。だがこれらに向かえずにいたら、ただの弱い人間である。怠慢だ。身体に訊けば、素朴なものにこそ宇宙があることを肌で感じられるはず。

5月 7, 2012 3:07am
5月 7, 2012 2:43am

コーヒージャズ少々

5月 7, 2012 2:33am

月よ少々

山より舞い戻り、5月3日に柳家小春さんと成増のコーヒージャズ少々という謎多きお店で即興デュオをやらせて頂きました。小春さんにリクエストをして唄も織り交ぜ。ご好評いただき秋口にもまた二人で演奏させて頂くことになりました———小春さんとは昨年9月に高円寺円盤で初めてご一緒させて頂いたのですが、その時にやったピアノの三浦陽子さんと三人での即興演奏が妙にしっくりくるものがあり、またご一緒する機会を頂けたらとは思ってはいましたが、今回も非常に愉しい夜でした。彼女とは実はこのデュオとは別に一緒にプロジェクトをやっていく予定でおります———6日には柳家小春さんの唄会がありましたが、これがまた素晴らしかった。流行歌は勿論、民謡も、さらさらとした声の心地好さ、そして奥床しき静けさが沁みる———お店の常連さん達も音楽などへの造詣が深く、お話するのが愉しかった。自宅から程近いお店であり、地域性についても話していましたが、土地のことを考えられる場が必要だと常々思って来たので有難い時間でもありました。お店は謎だらけですが(笑)、不思議と心地好い。つい長居してしまいそうになります———少々まで歩いて行き、お酒を呑みながら柳家小春さんの唄を聴き、月見をしながら夜の公園を歩いて帰る。何とも贅沢な夜でした。

5月 1, 2012 11:09pm

山の春

音楽のレコーディングの為に岐阜県恵那市に来ている。山は春を迎え、山桜、桃の花、ツツジ、木蓮、菜の花、水仙が一斉に咲き、風は穏やかで、鶯などの鳥の声の中に時折ケロケロと蛙の声が聞こえていたが、陽が落ちるとまた様々な蛙の声が闇の中にくっきりと波紋を浮かべ、山々に響き渡っている。よく聴くとその中にホウという夜鳥やけものの声がこだましており、生の気配に満たされていることが肌で感じられる。ぼんやりと闇の向こうを見つめながら、しばらく立ち尽くしていた。

4月 30, 2012 12:28am
4月 30, 2012 12:27am
4月 30, 2012 12:26am
4月 30, 2012 12:24am
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